私が選ぶ...クリスマスソング 10選!!
これまでのJ-POPにおいて、クリスマスソングは数多く存在します。とても良い楽曲なのにあまりメディアに取り上げられないと感じるものが数多くあります。テレビの『クリスマスソング集』とかで流れるモノはだいたい決まってしまっている感じ。当然、当時ヒットしたからなのですが、少し物足りなさも感じます。ですから、ここではメディアの露出が少ない楽曲にフォーカスして、私に強く印象を残したクリスマスソングを、独断と偏見で10曲をセレクト!!
#1
最後のHoly Night (杉山清貴)
1986年のシングル曲。「さよならのオーシャン」で鮮烈なソロデビューを飾った杉山さんのソロ2作目。いくつかのCMソングとして流れていました。ジャケットスーツがホントに良く似合う。杉山さんの作曲する楽曲は、いつも清々しく爽快感に満ち溢れています。クリスマスソングとしてのこの楽曲も、美しいメロディーラインと暖かみのある歌詞、伸びやかなハイトーンボイスが炸裂してます。私の青春期にグサリと刺さったクリスマスソング。名作。
作詞:売野雅勇 作曲:杉山清貴
#2
スノーフレイクの街角 (杏里)
1988年のシングル曲。これもいくつかのCMソングとして流れていました。アレンジやダンスもお洒落。何度聞いても杏里さん特有のメロデイーラインだなぁと思う。「CAT'S EYE」「悲しみがとまらない」などのヒット曲はよく知られたところ。中でもクリスマス系と言えばこの楽曲を外すことはできない。確かな歌唱力と作曲家としてのチカラは聴く人を惹きつけます。一定のリズム感が程よく心地いい。
作詞:吉元由美 作曲:ANRI
#3
遠い街のどこかで… (中山美穂)
1991年のシングル曲。主演ドラマの主題曲。ドラマをリアルタイムで観ていたせいか、その内容が思い出されます。またクリスマスシーズンになると自然と頭の中でループしています。とりわけサビからの力強い展開は特筆すべきもの。作曲家の中崎さんの真骨頂といったところか。浅香唯さんの「Believe Again」も彼の作曲。好きな作曲家のひとり。話を戻すと、この時期の美穂さんの歌声には若さと艶やかさと伸びやかさが傑出しているように思います。それにしても美しいアレンジ。名曲。
作詞:渡邉美佳 作曲:中崎英也
#4
Pearl-White Eve (松田聖子)
1987年のシングル曲。「格好悪いふられ方」「REAL」などのヒット曲で知られるシンガーソングライターの大江千里さんの作曲。ド頭の荘厳なアレンジは瞬時に楽曲の世界に誘うほど秀逸。しかし聖子さんの高音は素晴らしいの一言。どんな作曲家のモノも自分の色に染め上げてしまうのは、天性のなせる技だと思っています。シンプルなメロディー展開が静かに語り掛けてくるようなクリスマスソング。
作詞:松本隆 作曲:大江千里
#5
君にMerry Xmas (小田和正)
1989年のシングル曲。保険会社のCMソングで自身も出演していました(アメリカのニューヨークのブルックリン橋を走りぬけていました)。当時はテレビなどのメディアに出ることがほとんどなかったので、よく覚えています。若くて格好いい小田さんがそこにいました。楽曲としては、サビからのコード進行はまさに小田さんそのもの。マイナー調の色彩ですが、硬質なハイトーンが響き渡っていて雰囲気のある楽曲。洒脱な一曲。
作詞作曲:小田和正
#6
Kissin' Christmas(クリスマスだからじゃない) (桑田佳祐&His Friends)
2012年の当アルバム収録曲。ベースは、1986年、87年の2回放送された音楽番組の最後に出演者全員で歌唱した楽曲。豪華なシンガーたちの輝いている笑顔が忘れられない。放送音源そのものではない収録だと思いますが、歌詞もメロディーも素敵の一言。とにかく、このメロディーが音源化されたことが嬉しくて堪らない。忘れられない一曲。この番組をビデオテープで録画しながら、テレビの前にラジカセを置いてカセットテープに録音していました。その後何回も聴いていた記憶があります。当時は英語がよく分からず、私は、サビ部分を"拍手"と歌っていたと思います(苦笑)。出演メンバーが豪華で錚々たるメンバー。とにかくお気に入りの楽曲。
作詞:松任谷由実 作曲:桑田佳祐
#7
メリークリスマスが言えない (稲垣潤一)
1991年のシングル曲。「クリスマスキャロルの頃には」と共にクリスマスソングのひとつ。CMソングとして流れていました。ミリオンを記録しているので今回のテーマからは外れているとは思いますが、私の好きな楽曲なので紹介。何といっても稲垣さんの声が好きなのだ。「クリスマスキャロルの頃には」よりもスローテンポのおとなしめのメロディーラインですか、アレンジワーク含めてこちらの方がクリスマスっぽい気がします。
作詞:秋元康 作曲:松本俊明
#8
君がいたHoly Night (Sepia'n Roses)
1992年のシングル曲。アルバム「Stay Diamond」収録。ウッチャンナンチャンのバラエティ番組のエンディングテーマとして流れていました。サビの"5音"のインパクトが大。弾むようなリズムからのサビへの展開がキャッチーで、私好みのメロディーライン。間奏のアレンジもいい。ハッピーエンドではないもののとても好きな楽曲で、今でもよく聴いています。歌詞にも共感。
作詞:売野雅勇 作曲:都志見隆
#9
Kiss,Merry X'mas (中西圭三)
1994年のシングル曲。「Woman」「You And I」など数多いヒット曲を持ち、「Choo Choo TRAIN」などの提供曲もある中西さんのクリスマスソング。彼の魅力の一つである跳ねるような高音域を楽し気に歌唱しているキャッチーな一曲。軽快なリズム進行が、クリスマスの雰囲気を存分に味わえるワクワク感のある楽曲に仕上げています。
作詞:川村真澄 作曲:中西圭三
#10
Merry Christmas To You (前田亘輝)
1991年のシングル曲。ソロシングル2作目。前田さんの歌唱力に脱帽。クリスマスソングとしては、「Christmas For You」もあるのですが、私の好みはこちら。サビからの大きな展開を熱く歌唱するチカラはさすがの一言で、一流のボーカリストとしての才能を遺憾なく発揮しています。いろんなパターンのクリスマス・ソングがありますが、こういった熱唱するのも素敵すぎ。聴いているこちらの心にこみ上げてくるものがあるのです。
作詞:前田亘輝 作曲:UNI
(一部敬称略)
クリスマス楽曲
ここまで書いてきて思いました。
いろんなパターンの楽曲があるからこそ、その楽しみは倍増するのではないでしょうか。クリスマスは恋人たちの日。ハッピーエンドもあれば、そうでないものもあります。素敵なクリスマスの日々を送りたいものです。最後に有名どころを7曲ほど...。
- DEAR...again(広瀬香美)
- サイレント・イヴ(辛島美登里)
- 恋人がサンタクロース(松任谷由実)
- クリスマスキャロルの頃には(稲垣潤一)
- 白い恋人達(桑田佳祐)
- WINTER SONG(DREAMS COME TRUE)
- クリスマス・イブ(山下達郎)
どれも一度は聴いたことがあるモノばかりだと思います。なかでも最後に挙げた達郎さんの『クリスマス・イブ』は傑作と言えると思います。発売から何十年経っても色褪せない素晴らしいクリスマスソング。何回かリマスターしていますが、達郎さんはこの楽曲にこだわりがあるのだと思います。CMソングとして傑出しているのは、CMが作られるたびに使われたこと。ドラマ性のあるCMだからこそ気持ちを持っていかれるのかもしれません。私の世代だと深津絵里さんのバージョンが印象的。撮影時に高熱が出ていたので、メイクをだいぶ白くしていたというのは有名な話。この曲が流れると「あー、クリスマスの季節かぁ」と思うのです。