『クリスマスの約束』を観た感想コラム!!
2017-2021
※番組制作・著作のTBSさんには敬意と感謝。
なお、ここに記載された内容による一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
クリスマスの約束2017
濃紺のセーターと濃い茶系のズボンで登場。
- 言葉にできない
1982年のオフコースのシングル曲。ピアノの弾き語り。生命保険会社のCMソングとして有名です。透明感のある硬質な高音が気持ちいいくらい響き渡っています。暗闇の中の浮かび上がるピアノと小田さん。メトロノームのような金原千恵子さんのバイオンリンが切なく泣いています。サビからのいくつものピンスポが幻想的空間を作り出しています。大サビでは、魂のシャウトが突き抜けて行きますが、この表情をアップでおさえるアングルが素晴らしく最高。
この曲はオフコース時代の収録版から、時とともに歌い方もアレンジも大きく変容していったものの一つだと思います。今回も魂を揺さぶられました。やはり、小田さんにはピアノがよく似合う。
TRICERATOPSの和田唱さん、松たか子さん、JUJUさんが登場。
- (They Long to Be)Close To You (カーペンターズ)
1970年のシングル曲。アルバム「遥かなる影」に収録。松たか子さんとJUJUさんのメインボーカルですが、軽く歌唱しているように見受けられますが、それでいて力量のある安定した歌唱はさすが。小田さん和田さんのコーラスも控えめながらも美しいです。ハーモニーが秀逸。
天国へ旅立たれた...
今年"ムッシュ"こと、かまやつひろしさんが天に召されました。「風のようにうたが流れていた2004」に出演されたときの言葉が忘れられない。若手ミュージシャンへのアドバイスを小田さんから求められ、答えていた時の、はにかんだような笑顔で粋な答えをしたことが忘れられません。当時の映像で振り返ります。小田さんも今年で古希。時の流れは速いものです。委員会バンド(STARDUST REVUEの根本要さん、スキマスイッチの大橋卓弥さん常田真太郎さん、いきものがかりの水野良樹さん、小田さん)の登場。みんなの夢を語る。
- あの時君は若かった(ザ・スパイダース1968)
- 我が良き友よ(かまやつひろし1975)
- ノー・ノー・ボーイ(ザ・スパイダース1966)
- バン・バン・バン(ザ・スパイダース1967)
- どうにかなるさ(かまやつひろし1970)
5人のコーラスが、かまやつさんとは違う彩りを各楽曲に与えている感じです。あのムッシュの歌声が懐かしく、恋しく、もう一度聴きたくなりました。
委員会バンドで小田さんの楽曲を歌唱・演奏。
1980年のオフコースのシングル曲。アコースティックでの演奏とアレンジも新鮮。素朴で落ち着いた雰囲気でまたいいと思います。この楽曲を小田さんのソロ以外で演奏することは、珍しいのではと思ったりします。
- You've Got a Friend (キャロル・キング)
1971年のアルバム「つづれおり」に収録。小田さんは忌野清志郎の訳詞の才能に深く感銘を受けてたようです。これを受けて委員会バンドでも挑戦。訳詞を担当した水野さんは非常に苦労したようですが、原曲の歌詞の意味を踏まえつつ、日本語詞をつけた水野さん。日本語のチョイスや残すべきフレーズなど完成した訳詞は、水野さんの作詞家としての才能の片鱗を見たような気がしました。そして5人の素晴らしい歌とコーラス。プロは凄い。サビでは観客のみなさんにも歌ってもらっていましたが、素晴らしい空間。清志郎さんの感想が聞きたくなったのですが、それはもう叶わない。
初登場
- 新しい私になって (熊木杏里)
2006年のシングル曲。化粧品のCMで流れていました。今年で15年目だという熊木さん。歌唱しているところは初視聴でした。独特の高い声が魅力的。耳にスーと入ってくる感じでした。そして小田さんのオリジナルハモリが凝っていて格好いい。そして主旋律はとても優しく歌唱しています。歌唱中、お互いに微笑しながら軽く会釈する一瞬を捉えたアングルが印象的でした。サビがとても印象的な楽曲ですが、そこだけでは決してない、この楽曲全体の魅力があるように感じました。
この楽曲をとても気に入っていたという小田さん。
ムービーメドレー
映画音楽にスポットを当てた企画です。和田唱(TRICERATOPS)さんはパワーがあります。観客にも参加してもらおうする巧みな話術は、もはや芸術の域。そして無尽蔵かと思わせるほど、幅広く曲を知っていることに驚嘆。英語の発音も綺麗ですし、ギターテクも相当なものとお見受けしました。
彼のバンドのTRICERATOPSのことは、はじめは知らず後追いで聴いたのですが、とてもいい曲が多い。二人でのギターの弾き語りの世界に引き込まれました(ここではセットリストのみ記載し内容は割愛)。
- Tonight(ウエスト・サイド物語1957)
- White Christmas(ホワイト・クリスマス1954)
- Monn River(ティファニーで朝食を1961)
- Raindrops Keep Fallin' On My Head(明日に向かって撃て!1969)
- Chim Chim Cher-ee(メリー・ポピンズ1964)
- My Favorite Things(サウンド・オブ・ミュージック1965)
- Live And Let Die(007死ぬのは奴らだ1973)
- When You Wish Upon A Star(ピノキオ1940)
映画音楽にスポットを当てた企画です。和田唱(TRICERATOPS)さんはパワーがあります。観客にも参加してもらおうする巧みな話術は、もはや芸術の域。そして無尽蔵かと思わせるほど、幅広く曲を知っていることに驚嘆。英語の発音も綺麗ですし、ギターテクも相当なものとお見受けしました。
- FEVER (TRICERATOPS)
1998年のTRICERATOPSのシングル曲。ボーカルの和田さんとコラボしました。二人でギターを弾きながらの歌唱・演奏です。観客が立ち上がって、二人とも楽しそうです。サビでの回転するライティングは凝っています。力のある唱さんの歌唱に小田さんテイストの高低の幅のあるハモリが美味です。TRICERATOPSの曲をこの番組で初めて披露。小田さんとのセッションを物おじせず心から楽しんでいる和田さんに脱帽。小田さんも楽しそうにギターをつま弾き、歌唱・コーラスをしているようです。こちらにもウキウキ感が伝わってきました。
楽曲提供
作詞はJUJUさん、作曲は小田和正さん。
- あなたがくれたもの (JUJU)
2018年のアルバム「I」に収録。作詞はJUJUさん、作曲は小田和正さん。ギターを弾く小田さんの横で歌唱。伸びのある高音を味わい深く出すJUJUさんに、控えめながらも優しいコーラスで支える小田さん。二人を正面からスイングしつつ捉えるカメラワークが印象的。
- 手紙にかえて (財津和夫)
2009年のアルバム「ふたりが眺めた窓の向こう」に収録された、小田さん書き下ろしの楽曲です。暗闇の中に何本もの白いピンスポが、ピアノ弾き語りの姿を浮かび上がらせ、幻想的です。サビの優しい高音が胸の中に飛び込んでくる感じがしました。じっくりと見せる、とてもシンプルなカメラワークが安定感を与えてくれているように感じますが、グランドピアノの長さを効果的に使ったアングルが印象的。
古くからの友人で旧知の仲である財津和夫さん。ときどき手紙をくれるという。財津さんからの曲の依頼に返事の手紙を書くつもりで作ったという曲。今回のナレーションは財津さんで、この曲に対する思いを語っていた。お二人の絆の深さを実感し、うらやましいと思いました。
今年のナレーションは財津和夫さん。ここでナレーションが入りました。
音楽での返信、確かに受け取りました。いつまでも大切にします。ありがとうございます。
~番組内の財津和夫さんのコメントを引用~松たか子さん登場。
- 歌を捧げて (ハイ・ファイ・セット)
1976年のオフコースのアルバム「SONG IS LOVE」にも収録。後にハイ・ファイ・セットによってカバーされました。
この楽曲の歌詞の1番と2番が作られた経緯のトーク。松たか子さんが、素敵な声で歌唱。とてもいい曲で自分としてはお気に入りの楽曲の一つです。
- Danny Boy
アイルランド民謡で、「ロンドンデリーの歌」として知られているようです。全員で合唱。歌詞のテーマとしては"戦地に息子を送り出す家族の思い"というこのようですが、いろいろ考えさせられる楽曲でした。アカペラでの合唱。美しく響き渡るコーラスが切なく聴こえてきます。
天国に旅立ったスタッフに捧ぐ
今年、小田さんの活動を長く支えてきたツアースタッフの方が天国に旅立たれました。舞台監督などを努められてこられました。会場に掲げられた小田さんとのツーショットの大きな写真。彼のための歌唱・演奏。小田さんはじめバンドメンバーも、彼が好きだったというこの曲を渾身の演奏。小田さんは硬い表情でギターを弾きながら歌いました。目が潤んでるように見えたのは私だけでしょうか。最後に、一礼した姿が記憶に残りました。放送終了2秒前くらいに映った、ストリングスメンバーのリーダー的存在のバイオリニスト、金原千恵子さんが涙を拭う姿が、永岡さんへの気持ちのすべてを物語っているように思えました。どうぞ安らかに...
2000年のオリジナルアルバム「 個人主義(小田和正)」に収録。ナレーションでも語られていましたが、とても多くの人の支えがあって、初めて歌が私たちに届くのだということ、そしてそんな大勢の仲間を大切にするという心、改めて気付かされました。私も一人では生きてはいけないし、誰かの支えがあって生きられるのだということを、忘れないようにしたいと思うのです。
2001年(第1回)放送分、2002年放送分、2003年放送分、2012年放送分、2013年放送分、2016年放送分、2017年放送分、2019年放送分を、コンテンツ配信サービス「Paravi」にて視聴することができると同時に、番組ホームページにおいても、各種情報が掲載されています。
2019風のようにうたが流れていた
昨年のクリスマスの約束が行えなかったことから、今年の春に、2004年の番組「風のようにうたが流れていた」のタイトルを冠しての番組づくり。小田さんの母校である聖光学院中学校高等学校のホール「La Mennais Hall」にて収録。
黒系のジャケットとズボンで登場。
2018年のソロシングル曲。TBS系ドラマ「ブラックペアン」主題曲。ステージ左下から近づき小田さんとオレンジ系のライトを捉えるカメラアングルが印象的。マイク一本の前で手を後ろに組み、背筋を伸ばして凛々しく歌う小田さんの姿に感動。バイオリンの音色が切ない。サビでの高音の伸びは、意志を強く感じさせるものでした。
今年のゲスト全員と合唱。スキマスイッチの大橋卓弥さん常田真太郎さん、いきものがかりの水野良樹さん、TRICERATOPSの和田さん、熊木杏里さん、JUJUさん、杏さん、矢井田瞳さん、SING LIKE TALKINGの佐藤竹善さん、STARDUST REVUEの根本要さん、小田さん。
2005年のソロアルバム「そうかな」に収録。2004年の「クリスマスの約束」の代わりに放送された「風のようにうたが流れていた」のテーマ曲。素晴らしく美しいコーラスと調和のとれたハーモニー。男性陣、女性陣も高音がとても綺麗に聴こえてきます。暗すぎず、明るすぎないライティングのシンプルさがいい。2階席からステージを映すアングルが新鮮。
初登場
- David (矢野顕子)
1986年のアルバム「峠のわが家」に収録され、後にシングルカットされた楽曲です。ピアノを弾きながら自在に歌詞を操り、唯一無二の歌声と彼女しかできない歌い方が作り上げる世界は魅力的すぎます。独特の鍵盤タッチ。間奏のクラリネットの音色がアクセントとし効いています。ギターを弾きながらハモリを入れる小田さん。このコラボは私には衝撃でした。ピアノ越しに小田さんを見つめる矢野さんの可愛らしい表情を捉えるアングルが素敵です。
在住しているニューヨークのトーク。小田さんが以前聴いてビックリしたという「Yes-No」を少しだけピアノ弾き語り。確かにまるで違う色合いを放っていました。唖然。そして「YES-YES-YES」も凄かったという。
矢野顕子さん曰く、
もう、あの、原曲のかけらもないっていうやつですね、あれはひどい
~番組内の矢野顕子さんのコメントを引用~と。たしかに「Yes-No」は原曲を感じることが難しかったかも。しかし、矢野さんしか歌えないだろうという歌唱がまた素敵。
- 中央線 (矢野顕子)
1992年のアルバム「 SUPER FOLK SONG(矢野顕子)」に収録されていますが、もとはTHE BOOMの楽曲です。アルバム「はじめてのやのあきこ」では、小田さんが参加した「中央線with小田和正」が収録されています。2003年の小田さんカバー歌唱、2007年の宮沢和史さんのオリジナル歌唱とも全く異なるテイストの矢野さんの世界観が素晴らしいです。矢野さんに呼応するように綺麗なハモリを重ねていく小田さん。シンプルなライティングと急ぎすぎないカメラワークが秀逸。
矢野さんのしっとりとした歌声とピアノ、小田さんの歌声、ギターとハモリは絶品。事務所でのトークとリハーサル風景の映像。いつまでも可愛らしい矢野さん。1981年のヒット曲であり、春の化粧品のCMソングだった「春咲小紅」が鮮烈に記憶にあります。"春"つながりはこの曲のイメージからかなと邪推してみたりしました。
JUJUさんのメインボーカル。女性陣のコーラス。
- I Need To be In Love(青春の輝き)
JUJUさんはどんなジャンルも歌いこなしてしまう才能の持ち主だと改めて実感。出だしのフルートが綺麗。英語の発音が聞き取りやすく綺麗です。コーラスも素晴らしく、とりわけ杏さんの歌声は素晴らしいと感じます。
やはりカーペンターズの曲はどれも素晴らしいです。この楽曲はさすがに私も知っています。若くして亡くなったカレンの英語の発音の綺麗さに魅了されていた時代を思い出します。
初登場
杏さん登場。
- SWEET MEMORIES (松田聖子)
1983年のシングル曲。ビールのCMソングとして流れていました。杏さんは女優さんのイメージが強く初めてテレビで歌う姿を見ました。過分にして知らなかったのですが、アルバム2枚を出しているのだそうです(「 LIGHTS」「 愛をあなたに」)。彼女の歌声を初めて聴き思うことは、まっすぐな感じがとてもいいし、なにより自分の世界をしっかり持っている感じがするということでした。どこか透明感のあるハイトーンが味わい深く切なく響いてきます。小田さん和田さんのコーラスもキレイでギターでも支えます。薄紅色とオレンジ系のライティングがこの楽曲を染めていきます。椅子に腰かけ歌唱する杏さんとバックの小田さん和田さんの3人を右から捉えるアングルが洒脱過ぎます。
委員会バンド(STARDUST REVUEの根本要さん、スキマスイッチの大橋卓弥さん常田真太郎さん、いきものがかりの水野良樹さん、小田さん)の登場。
大橋さんのメインボーカル。春らしい曲ということで...
- 春だったね (吉田拓郎)
1972年のアルバム「元気です。」収録曲。当時の名義は「よしだたくろう」です。この楽曲は感想のアレンジが印象に残っていて、ワクワク感が伝わってきます。大橋さんも元気よく歌いあげていました。要さんのギターの音色が効いています。このバンドも活動が長くなるにつれ安定感が増し、それぞれが持ち味を発揮しながら全体の統一感をも醸し出しています。ハモリとコーラスもよく纏まっていて、お洒落。
- 元気を出して (竹内まりや)
山下達郎さんの奥様であり、才能あふれるシンガーソングライター竹内まりやさんの楽曲。1984年の薬師丸ひろ子さんのアルバム「古今集」に収録。後にまりやさん自身がセルフカバーし、アルバム「REQUEST 」に収録され、その後シングルカットされました。男性陣だけでの竹内まりやさんの曲の歌唱もなかなか味わい深いです。ハモリアレンジやコーラスアレンジも凝っていて上品。5人とも綺麗な高音が出せるので、聴いていてとても気持ちよかったです。常田さんのキーボードだけの演奏も際立っています。クオリティの高さに感嘆。
ムービーメドレー
2回目のこの企画。和田唱(TRICERATOPS)さんの、観客を巻き込みながら盛り上げていく上手さに感服。和田さんはホントにエネルギーがあると思います。技術や知識もさることながら、彼の人となりはエンターテイナーそのものだと感じます。今年亡くなられた和田さんのお父様であるイラストレーターの和田誠さんに合掌(ここではセットリストのみ記載し内容は割愛)。
- I Could Have Danced All Night(マイ・ピュア・レディ1964)()
- Singin' in the Rain(雨に唄えば1952)
- Tears In,Heaven(ラッシュ1991)
- Mrs.Robinson(卒業1967)
- Que Sera,Sera(知りすぎていた男1956)
- Let It Go(アナと雪の女王2013)
- Smile(モダン・タイムス1936)
この映画音楽メドレーでは、和田さんはもちろんのこと、小田さんがとても楽しそうなのが印象的。とりわけ洋画をよく見ていたという小田さんには堪らないコーナーのひとつだと思うのです。
全員登場して合唱。
1982年のオフコースのシングル曲。5人のオフコースの最後のライブ、観客が自然発生的に歌いだしたというこの楽曲。この番組でも何度か歌っていますが、みんなと一緒に歌っている小田さんの表情はいつも以上に嬉しそうに見えました。全員が笑顔で楽しそうに歌唱する姿が心に焼き付きました。
曲の始まりで、佐藤竹善さんがようやく前面に出てきてくれたことが嬉しい。小田さんの声質と相性がいいのだと思っています。ソロになった初期から、竹善さんと一緒によく活動をしていたと記憶しています。私自身、SING LIKE TALKINGを学生時代によく聴いていたことを思い出します。
最後は、この楽曲を合唱。
- The Sweetheart Tree (ヘンリー・マンシーニ作曲)
前からこの曲を大勢で歌ってみたかったんです、夢が叶いました
~番組内の小田さんのコメントを引用~というコメント。
この楽曲から「風のようにうたが流れていた」のサビに繋げてラスト。今回の番組は「クリスマスの約束」ではなく「風のようにうたが流れていた」だったことを思い出しました。エンドロールでは、小田さんが歌う「my home town」が流れていました。
クリスマスの約束2019
岩手県の小岩井駅での、小田さんと小学生の女の子たちとの触れ合いが微笑ましい。女の子たちの表情がなんともいえず素敵。今年のツアー「 ENCORE!!ENCORE!!」の会場でも流されていましたが、ツアーを象徴するシーン。何年かしてこの年の「クリスマスの約束」を思い出すとき、このシーンも一緒に思い出しそうだ感じました。
薄い黒のYシャツとスボンで登場。
- きよしこの夜
- What a Wonderful World (ルイ・アームストロング)
この2曲を全員で合唱。みんな素敵なコーラスを聴かせてくれました。
委員会バンド(STARDUST REVUEの根本要さん、スキマスイッチの大橋卓弥さん常田真太郎さん、いきものがかりの水野良樹さん、小田さん)登場。
- 心の旅 (チューリップ)
1973年のシングル曲にして最初のヒット曲。財津和夫さんの作詞作曲です。いろんなCMで流れていましたので、耳によく残っているのだと思います。コーラスアレンジが格好いい。しかしやはり小田さんの声は素敵。完成度の高いハーモニーにうっとりしました。ラストワンフレーズのアカペラとバイオリンの音色が印象に残りました。
- 白い冬 (ふきのとう)
1974年のデビューシングル曲。初めて聴いたかもしれません。楽曲そのものがカッコいいという印象。シンプルなメロディーのもとアコースティックギターがかき鳴らされ、そこにそれぞれの声が重層的に聴こえてきます。だいぶ昔の楽曲ですが、古くなく洗練された感じでお洒落。
当時、二人組のデュオがたくさんデビューしていたと、小田さん。
委員会バンド
- 愛を何度も
委員会バンドの通算2作目のタイトルは「愛を何度も」です。サビの耳に残る旋律は格好いいですし、5人のコーラスが素敵に重なり合って、一体感が迫ってくる感じでした。そしてバンドでしか出来ない歌唱・演奏があると強く思った楽曲でした。薄い外灯ランプ的なライティングが穏やかさを醸し出し、会場の奥からステージへ近づくカメラアングルも会場の雰囲気がよく伝わってきたと思いました。洒脱。
水野さんは曲名を決めるのに相当苦慮したようだ。
初登場
KANさん登場。黒の蝶ネクタイとタキシードがきまっています。
- 愛は勝つ (KAN)
1990年のシングル曲であり大ヒット曲。ダブルミリオンを記録した名曲です。いろんなCMで流れていました。当時よくカラオケに行って歌っていたことを思い出します。メガネを取り出して、少しだけピアノを弾きながら歌唱してくれました。変わりない声は健在。テンポがよくリズミカルなこの楽曲が、私は無条件に好きなのです。
ちなみに山田邦子さんメインのフジテレビ系バラエティー番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の中でかかっていて、KANさんも出演していたと記憶しています。この番組から生まれたユニット「やまだかつてないWINK(山田邦子さん&横山知枝さん)」の1991年のシングル曲「さよならだけどさよならじゃない」の作曲がKANさんでした。よく私の姉が部屋で歌っていたのを思い出しました。
- 星屑の帰り道 (KAN)
1994年のアルバム「東雲」に収録されています。初めて聴いたのですが、ピアノのKANさん、ギターの小田さん、すべてが融合しています。間奏のストリングの音色が贅沢です。とても良い楽曲で歌詞が素朴で胸に迫ってきます。小田さんの優しめのハモリが静かに染み入ってきます。夜空の美しさを思わせるライティングの素晴らしさ、小田さんと後ろのスクリーンに映し出される歌唱するKANさんの構図が心に残りました。感動でした。
この楽曲が好きという小田さんからのリクエストにて選曲。
松崎ナオさん登場。小田さんとお父様との意外な関係にビックリ。
- 誇れるのはたゞ (オフコース)
1988年の小田さんのソロアルバム「BETWEEN THE WORD & THE HEART
」に収録されているオフコース時代の楽曲「誇れるのはたゞ」をワンコーラス歌唱・演奏しました。この楽曲が好きだという彼女。これがまた彼女らしさが前面に出ていて素晴らしい。歌唱・演奏している姿を優しく嬉しそうに見つめる小田さんの表情が印象的でした。
オフコースの影響は受けていると思うという松崎さん。
- 川べりの家 (松崎ナオ)
2006年のシングル曲。NHKのドキュメンタリー番組「ドキュメント72時間」のテーマソングです。私はよくこの番組を見ていましたが、誰が歌っているのか知りませんでした。この番組で初めてピアノを弾きながら歌唱する彼女を見ました。個性的で才能を感じさせるに充分な歌唱。知らず知らずに引き込まれていきました。ハモリアレンジを入れながらギターをつま弾く小田ささん。松崎さんのアップからの引きで、小田さんの横姿をツーショットで押さえるカメラワークが印象的でした。
ムービーメドレー
この企画も早いもので3回目。TRICERATOPSの和田唱さん登場(ここではセットリストのみ記載し内容は割愛)。
- The Way We Were(追憶1973)
- Check to Check(トップハット1935)
- Oh,Pretty Woman(プリティ・ウーマン1990)
- The Windmils of Your Mind(華麗なる賭け1968)
- Ghostbusters(ゴーストバスターズ1984)
- Let It Go(アナと雪の女王2013)
- The Great Escape Mrach(大脱走1963)
- Over the Rainbow(オズの魔法使1939)
昔の洋画のテーマ曲たちですが、それにしても和田さんの博識には舌を巻いてしまいます。加えて「大脱走」のところでは、"口笛"で観客を巻き込み盛り上げていく様は圧巻の一言。
15周年を迎えたJUJUさん登場。
- Will You Love Me Tomorrow (キャロル・キング)
1971年のアルバム「つづれおり」収録曲。JUJUさんは幅広いジャンルを歌いこなせる力のあるシンガーだと思っています。この楽曲でも、暖かみのある、そして味のある歌声を充分すぎるほど聴かせてくれました。矢井田さんと熊木さんのコーラスも美しく響いてきます。
2008年のソロシングル曲。小田さんのギター。矢井田さん熊木さんのコーラスも控えめながら美しいハーモニー。幾重にも回転するピンスポ、観客席からステージへターンするカメラワークが格好いい。サビの高音は優しくも力のある美声が響きました。
番組テーマ曲に思いを馳せて...
清水翔太さん登場。全員で合唱。
8月頃でしたか、えー、翔太がネットでもって、「この日のこと」を歌っているの見まして、そういえば、「クリスマスの約束」はこの歌で始まったんだなということを、改めて思い出しました
~番組内の小田さんのコメントを引用~と小田さん。この楽曲への強い想いがあるのが私にも伝わってきました。
- この日のこと
翔太さんにとってのこの楽曲への想い。大メドレーを行った2009年を映像で振り返りつつ、翔太さんの語りを軸に、いま一度この曲に込められた思いを胸に全員で合唱しました。コーラスも歌声も一流。素晴らしかったです。
最後のエンドロールでかかっていた曲は、クレジットにはありませんでしたが、私の記憶が確かならば小田さんの「キラキラ」が主題曲だったフジテレビ系ドラマ「恋ノチカラ4巻セット [DVD]」の中でもかかっていたインストゥルメントだったように思います。
2001年(第1回)放送分、2002年放送分、2003年放送分、2012年放送分、2013年放送分、2016年放送分、2017年放送分、2019年放送分を、コンテンツ配信サービス「Paravi」にて視聴することができると同時に、番組ホームページにおいても、各種情報が掲載されています。
クリスマスの約束2021
昨年のレコーディング風景。新曲「風を待って」。今回最初に歌唱したアーティストたちの歌声を収録していく。
上下黒系のスジャケットスーツ。
- 風を待って (小田和正)
熊木杏里さん、清水翔太さん、JUJUさん、スキマスイッチ(大橋卓弥さん常田真太郎さん)、緑黄色社会の長屋晴子さん、STRADUST REVUEの根本要さん、いきものがかりの水野良樹さん、矢井田瞳さん、TRICERATOPSの和田唱さん、小田さん。みんなで合唱。
楽曲をカバーすることに関するトーク。その流れからの次曲。
- 時代 (中島みゆき)
1975年のシングル曲。多くのアーティストにカバーされている名曲です。詩のチカラはもちろんのこと、メロディー、歌唱力などは独自性に貫かれていて聴くものを惹きつけます。みんなで合唱。女性ボーカル3人が前列でリードし後ろで男性陣が見事なハモリコーラスで支えています。キレイなそれぞれの声が調和しており素敵。静かめなアレンジ、控えめなライティングもいいです。
小田さんがスーパーでみゆきさんに出逢ったというトークは可笑しみがある。
中島みゆきさんといって思い出すのは、3年B組金八先生第2シリーズ。更生した元不良生徒の逮捕シーンで流れた「世情」という楽曲。「中島みゆき【リマスター(HQCD)】」に収録されてもいます。セリフの一切ない衝撃的な場面に流れたこの曲は忘れることができません。
初登場
- Mela! (緑黄色社会/長屋晴子)
2020年のアルバム「 SINGALONG(緑黄色社会)」に収録。ド頭からの長屋さんのパワフルな歌声が気持ちいい。リズム感のある楽曲で楽しさ満載。小田さんも頑張って歌っていました。コーラス陣も心地よい歌声を響かせています。
下の名前での呼び方についてのトークは面白い。小田さんが、彼女が「キラキラ」を歌っていたのを聴いたというトーク。
- キラキラ
2002年のソロシングル曲。フジテレビ系ドラマ「恋ノチカラ4巻セット [DVD]」の主題曲。私のお気に入りの一曲です。長屋さんの低音域の歌声もしっかりと響いています。それに呼応するように小田さんもハイトーンでしっかりと歌唱。コーラスハモリも出過ぎず控えめですが、いいです。遠方から徐々に寄るカメラワークもシンプルですが決まっています。ライティングも自然な感じなシンプルさがいい。
- 白い恋人達 (桑田佳祐)
2001年のシングル曲。この冬の季節に聴きたくなる一曲。今回のメインボーカルはJUJUさん。一度歌い間違えるJUJUさんはカワイイ。ストリングスとピアノのアレンジは美しい。安定感のある歌唱は流石です。高低音を自在に操るチカラに感動です。男性陣のコーラスも控えめながらもシッカリと流麗。
初めは、いとしのエリーを考えていたという小田さん。
- So Much In Love (ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース)
会場のみんなとスナッピングしてアカペラで歌う。根本要さんのリードから次々とメインボーカルが変っていくメインパートは素敵ですが、入れ替わりで歌うコーラスパートも美しいです。この楽曲はテンポ・リズムが軽快で一気にその世界に引き込まれたことを思い出します。高い完成度。
昔のゴルフのトーク。その際のルイスとのプライベートコラボ?を実現できたトークでは嬉しそうな小田さん。
- あの日にかえりたい (荒井由実)
1975年のユーミン(松任谷由実)のシングル曲。アコースティックなシンプルなアレンジがグッとくる。4人の女性ボーカルの美しさが際立っていますが、男性陣のハモリコーラスもうまく溶け合っている感じ。斜め上からの引きのカメラアングルは俯瞰的。仄かな薄めのライティングが情緒的にさせます。秀逸。
女性陣たちの帰りたいあの日とは?を聞く小田さん。みなさんそれぞれに自分にとっての"あの日"を語るトーク。前のところでトークしていた名前の呼び方について、JUJUさんが本音を語るところは面白い。
委員会バンド
- 悲しみにさよなら (安全地帯)
1985年のシングル曲。玉置浩二さんのボーカルには定評がありまし、人の心を揺さぶる"何か"があるように感じます。低音から高音までを手を抜かずしっかりと歌唱する姿に、当時は魅せられていました。今回は男性陣によるメインボーカル。それぞれの個性的な歌声、合わさったときの綺麗さもGood!。
いつか委員会バンドでツアーをやりたいという小田さん。やはりバンドが好きなんだなぁと改めて思う。
- PLEASE MR.POSTMAN
有名過ぎるこの楽曲。男性陣のギター弾き語りの合唱です。ド頭からインパクト抜群。陽気でリズム感あるこの楽曲は演奏しているみんなが楽しそうです。
オフコース時代の曲を、いまも歌っていることをどう思っているのかというメンバーからの質問に...小田さんらしい答え。
大切な友の...
- 流星 (吉田拓郎)
1979年のシングル曲。久しぶりに聴きましたが良い曲です。小田さんのピアノソロ。静かなメロディーの中にも歌詞は真実に迫るチカラを感じます。ピアノ横からのカメラアングルはやはりグッとくる。星空をイメージさせるライティングは何とも言えない。間奏のストリングスは極めて美しい。硬質な歌声が堪らない。
吉田拓郎さんと財津和夫さんとは手紙のやりとりをしているらしく、二人とも趣は異なっているが嬉しいと小田さん。
ムービーメドレー
この企画も4回目。TRICERATOPSの和田唱さん、熊木杏里さん登場(ここではセットリストのみ記載し内容は割愛)。。
- The Sound Of Music(サウンドオブ・ミュージック1965)
- As Time Goes By(カサブランカ1942)
- Supercalifragilisticexpialidocious(メリー・ポピンズ1964)
- A Hard Day's Night(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!1964)
- Tomorrow(Annie1982)()
- Can't Take My Eyes Off You(ジャージー・ボーイズ2014)
- I Will Follow You(天使にラブ・ソングを1992)
- Bibbidi-Bobbidi-Boo(シンデレラ1950)
- Alfie(アルフィー1966)
最近和田さんにダメ出しされることが多いという小田さん。
コロナ禍の中で...
2020年から始まったコロナウィルスの広まり。生活スタイルの変化を余儀なくされていました。
- 最後のニュース (井上陽水)
1989年のシングル曲。筑紫哲也さんのTBS系番組「NEWS23」のエンディングテーマでした。アーティスト全員での合唱。陽水さんのメッセージ性の高い歌詞が心に染みてきます。
歌う前に...
今回のコロナでは、僕は随分音楽に救われました。そして素直に音楽をやりたい、みんなと歌いたいと思いました。えー、ここにいるアーティスト諸君もそうだったと思います。さて僕らは、この厳しい状況をどう乗り越えていくのでしょう。
~番組内の小田さんのコメントを引用~- Try to Remember (ブラザース・フォア)
最後の締めの楽曲。ゆったりとした曲調が心をたおやかにしてくれる。いろんな想いがこみ上げてきました。
全員で合唱。エンドロールが流れる中、マスク姿の観客が映し出され今のご時世を感じさせる。昨年からのコロナの中でアーティストも私達も苦しい想いをしています。エンターテインメント業界も大きなダメージを受けていると思います。そうした中で、もう一度音楽などの『チカラ』はどういうものであったかを改めて感じている昨今です。そして前を向いて歩き続けていきたいと感じました。