物流業界で役立つ事務系おすすめ資格 3選!
(体験談付き)
物流に関連する資格はいくつかあります。現場系・事務系と大きく分けて考えることができますが、ここでは、事務系のモノに絞って書きたいと思います。ただ実務的には、現場系と事務系が融合しているような業務もありますし、厳密に切り分けない方がいいと思いますが、事務系の有名どころの資格を解説します。
ビジネスキャリア検定(ロジスティクス分野)
物流・ロジスティクスに関する事務系の資格は少なく、国家資格においては「通関士」くらいかと思います。また通関士は、国際物流や貿易を扱う職場で、力を発揮できる資格かと思います。取得しておいて損はないので可能であれば受験したいところです。
そうした中、私が自己啓発を兼ねて取り組んでいたのが、「ビジネス・キャリア検定」です。
この検定試験は、特別民間法人の「中央職業能力開発(JAVADA)」が運営しています。後援は"厚生労働省"で、ロジスティクス分野の後援は"経済産業省と国土交通省"、通称「ビジキャリ」と呼ばれています。
(ちなみに、JAVADAは「ジャバダ」と読みます)
試験分野は幅広く、経理や生産管理など多種多様で、その中に「ロジスティクス分野」があります。普段、目の前の仕事に追われてなかなか体系付けた理解を行えていなかった反省から、この試験にチャレンジしてみようと思ったのです。自分で書籍を購入して学習するのもいいのですが、やはり『目標』があったほうがモチベーションが上がります。
試験の内容は、大きく、
「ロジスティクス分野」のレベルには、BASIC級、3級、2級、1級、とがあります。
試験科目としては、3級と2級が、「ロジスティクス管理」と「ロジスティクス・オペレーション」に分かれています。
以下のようなイメージかと思います。
(私が作成した表ですので、詳しくは運営サイトをご参照願います)
レベル | 試験名 | |
---|---|---|
1級 | ロジスティクス 全般 |
|
2級 | ロジスティクス管理 | ロジスティクス・ オペレーション |
3級 | ロジスティクス管理 | ロジスティクス・ オペレーション |
BASIC級 | ロジスティクス 全般 |
私の場合は中堅社員でしたので、3級から始めて2級の合格を目指しました(新入社員はBASIC級からでもいいかも)。
試験は、前期(10月試験)と後期(2月試験)の年2回あります。試験時間ですが、「午前の部」と「午後の部」とに分かれていて、科目ごとに、午前、午後、が決まっています。ですから、1日で2科目合格することも可能です。
私が受験した時と変わっていません(2023年現在)ので、時間割は以下のようなイメージかと思います。
(私が作成した表ですので、詳しくは運営サイトをご参照願います)
午前 | 午後 |
---|---|
2級 ロジスティクス 管理 |
3級 ロジスティクス 管理 |
3級 ロジスティクス・ オペレーション |
2級 ロジスティクス・ オペレーション |
どこの級から受験してもOKなのですが、私は3級➝2級と段階を踏んでいくことを考えました。「2級くらい受かるだろう」という軽い気持ちで最初に「ロジスティクス管理2級」を受験することに決めました。この選択は後で失敗したと思っています。
3級のロジスティクス管理、ロジスティクス・オペレーション、2級のロジスティクス管理、ロジスティクス・オペレーションの"4科目を受験することを決意しました。
受験生に戻った感じ...
久しぶりの受験勉強でしたので、いまいち勉強の仕方が掴めず、学習ペースを掴むまで時間がかかったと思います。社会人になると、学生時代のような試験はまずありませんので勉強のコツを忘れています。
※
ここで一服して、文具品の紹介。
気持ちを引き締めるために、新たに文房具を購入しました。よく銀行の窓口などに置いてあるボールペン。このいわゆる"デスクボールペン"と、そのペンを差し込むペンスタンド。昔からカッコいいなぁと思ってました。そして持ちやすさがいい感触。ちなみに、補充インクはこちら( パイロット 替え芯 油性ボールペン 黒 0.7mm BRFN10FBPR)。
昔は、ノートに書きなぐって、オリジナルの参考書を作り、例題をいくつか選んで、書き加えていました。問題文を自分で書くことは、意外と効いてきます。問われているポイントが明瞭になり、頭に入ってくる感じ。この"自分テキスト"を作り上げることができたら、基本的にはそれしかやりません。他の書籍を読んで気になったことは、このノートにバンバン書き込んでいくのが私のやり方。徐々に、昔の学習方法を思い出してきました。
テキスト選び
これは、中央職業能力開発協会が発行している公式テキストを使いました(最も難関だと感じたものは以下のテキスト)。
このタイプのものすべてですから、4冊ですね。それを買い込み、まずは「ロジスティクス管理」の3級・2級のテキストをまとめて読み理解に努めました。1カ月もあれば2回転くらいは読み込めるでしょう。
その次に、「ロジスティクス・オペレーション」の3級・2級を、まとめて読むことにしました。この「オペレーション」の方が割とすんなり頭に入ってくる感じです。現場での流れを体験していれば尚更。事務系の業務に就いていたとしても時間があれば現場に行くことを心掛けたいところです。
(過去問解説集が出ていますが、JAVADAの公式ホームページをご参照ください。また、テキストも当該ホームページより購入手続きに入ることができます。)
運営サイトからダウンロードできる過去問をやっていたと思います。これは今でも、直近の過去問のダウンロードが可能になっています。過去問は大事で、入手できるものはすべて一回はやっておいた方がいいと思います。私の場合は3回転くらいやり込みましたが、5回転くらいすれば記憶の定着はかなり深いところまでいくと思います。
◆受験1回目:10月
最初の受験日。
家からバス・電車で、1時間半くらいだったでしょうか。とある大学キャンパスの一室が会場。大学受験を思い起こさせる雰囲気で、緊張と戸惑い。時間が足りないということはなく、見直しの時間はあったと思います。結果は以下の通り。
- 午前の部:2級ロジスティクス管理 ×不合格(50点)
- 午後の部:3級ロジスティクス管理 〇合格(60点)
私の場合は、最初に2級の受検を持ってきたのですが、自分には合わなかったと感じました。なぜなら、とても難しく感じたからです。また、オペレーションの内容も若干含まれているようなのと、2級のテキストには載っていない3級の内容に関するものも出題されていたからです。
お昼タイムの時に、校内の自動販売機で飲み物を買って飲んでいたら、4,5人のグループの皆さんが「難しくて全然できなかったよなぁ」「難しすぎるよね」と話していました。やはり、みんなそう思ったんだ、と納得。ただ午前の気持ちを引きずりながらの午後の3級は、苦しかったことを覚えています。そして、お昼もあまり食べられなかったと思います。
下は、後日届いた不合格の「結果通知」。案の定です。
個人情報保護の観点から画像に一部加工を施しております。
◆受験2回目:2月
前回と同じ試験会場です。
前回を引きずらずに、この4カ月間、「ロジスティクスス・オペレーション」の勉強に集中してきました。ともすれば、不合格の気持ちを引きずりがちになるところですが、「もう終わったこと」と割り切って気持ちを入れることが難しかったです。
- 午前の部:3級ロジスティクス・オペレーション 〇合格(75点)
- 午後の部:2級ロジスティクス・オペレーション 〇合格(72.5点)
わりと、出来たと感じです。私の感覚だと、「ロジスティクス管理」よりも「ロジスティクス・オペレーション」の方が、理解しやすいのではと思いました。やはり、実務に近い事柄が多いように思いますし、イメージがしやすいとも思いました。
残るは、最初に失敗してしまった「2級 ロジスティクス管理」です。
もう一度、"自分テキスト"をやり直しましたが、何が足りないのかが判然としませんでした。4冊のテキストに掲載されていない問題も出ていたように思いますし、「オペレーション」と「管理」は、テキストこそ分かれていますが、「オペレーション」のテキストに載っているものが「管理」の問題に出てたりしてたと記憶しています。
そこで、次の試験までの間に、関連書籍をいくつか購入して読み込んだりして、"自分テキスト"をバージョンアップしていきました。学習中も、この「2級 ロジスティクス管理」が難関だと感じました。過去問も5回転くらいはやり込みましたし、これでダメなら「もう受験は終わりにしよう」というぐらいの気持ちでした。
◆受験3回目:10月
またまた、同じ試験会場です。
やはり不安でした。ここまで、いろんな書籍を読んで知識を吸収してきたつもりでしたが、試験というものは実際に受けてみないとわからないものです。
また今にして思えば、最初の受検のときは、電車の時間や会場までの道のり、会場内の雰囲気など、無意識に緊張していたのだと思いますが、今回は、気持ちにも多少余裕があったと思います。
- 午前の部:2級ロジスティクス管理 〇合格(80点)
手応えは、かなりあったと思います。
試験中に「これは満点はさすがに難しいな」と思いましたが、8割ほど採れたので自分としては満足したのを覚えています。
下は、後日届いた合格の「結果通知」です。
個人情報保護の観点から画像に一部加工を施しております。
最初の試験から1年。
これが年1回の試験でしたら、到底1年では辿り着かなかったと思っています。やはりどんな試験でもエネルギーが必要です。ちなみに、点数から優秀者に選ばれたみたいで、その賞状も頂きました。
<回顧録>.....管理と現場は切り離せない
年齢とともに経験も重ねてきたと思いますので、もう少ししたら1級にチャレンジしたいと思っています。
(ただし、1級は記述式ですので簡単ではないと覚悟していますが・・・)
本文でも触れましたが、この「ロジスティクス分野」を学習する際には、「管理」「オペレーション」を分けて学習しない方がいいのではないか、というのが私の持論です。そもそも、「物流」というものは、明確に「管理」「オペレーション」とを切り分けできるものではないと感じていますし、割と融合しているものだと思っています。ですから、管理・オペレーション合わせての『総合力』が必要なのかもしれません。
総合的に学習する姿勢が大切かな、と感じています。
また、テキストに掲載されていなくとも対応できるよう、日頃よりアンテナを張って、いろんなメディアから、情報・知識の吸収に努めるべきなのだなぁと改めて感じたところです。関連雑誌の購読や政策関連などにも気を配りたいところです。
- THE BADDEST (久保田利伸)
1989年のベストアルバム。シングル曲を中心に全12曲を収録。日本人離れした歌唱力の高さは傑出しています。R&Bの要素を多分に感じさせるダンサブルな楽曲の数々は強烈な輝きを放っていて、聴く人の心を惹きつけてやみません。
1986年のシングル曲。静かな、そして鈴の音のような最初の一音から、すでにこの楽曲の世界観が始まっています。張りのある歌声が夜空に響く感じがして仕方がない。こんなに美しい楽曲があるのかと、当時私の心は鷲掴みにされました。歌詞も切々と心に響き、サビからのハイトーンへの展開が美しすぎる。作曲家としての才能も秀でていると感じます。名曲中の名曲。
初めて名前を目にしたのは、男性トップアイドルの歌唱時の楽曲テロップの"作曲"者名だったと思います。そしてデビューシングル曲を聴いたときは、歌の上手さに衝撃を受けました。天性の才能を感じてしまいます。
物流技術管理士補
事務系の物流資格は、決して多くありません。その中でも、私が是非とも持っておきたいものの一つが、「物流技術管理士補」という資格でした。
この資格は、公益社団法人の「日本ロジスティクスシステム協会(JILS)」が運営しています。ちなみに、JILSは「ジルス」と読みます。資格以外にも、各種セミナーが豊富にあり、物流系の会社員にとって成長させてくれるメニューが多々あると思います。
その中のひとつに、「物流技術管理士補」があるのですが、物流という仕事に携わったからにはこの資格を取得したい、と思う人も少なくないのではないでしょうか。私もそう考えていて、受講することにしました。といっても、受講するには条件があり、その受講条件は運営サイトに譲りますが、私は下記の【通信講座の受講】にて条件を満たそうと考えました。
(この通信講座、2023年2月現在、閲覧しますと法人コースのようですので、個人での受講が可能かどうか分かりません。)
-
(学)産業能率大学「物流の仕事がわかるコース」および
物流技術を極めるコース」両コースの修了者
他に、4つの受講条件の満たし方がありますので、
詳細は、運営サイトをご参照願います。
通信講座の魅力...
受講して感じたのですが、この通信講座は私の想像以上に内容が充実していて、得るものが大きかったと思っています。検定試験対策にも役立ったと感じています。
また、物流技術管理士補の受講要件の講座の他に、下の科目も目に留まりました。
- 「ロジスティクス・マネジメントを極める」
折角の機会だと考えて、この3科目を受講することにしました。1科目2冊のテキスト(つまり、3科目では6冊のテキスト)で進めていったのですが、このテキストの完成度が高く、分量は多いものの、非常に勉強になったことを思い出します。とてもいいテキストです。
テキストでの学習範囲がとても広く、この6冊のテキストで一通りの物流知識は身につくのではないか、とさえ感じました。自分の得意・不得意な分野が浮き彫りになった気がします。
それゆえ今でも、折に触れてテキストを開いています。自分の関わっている業務が、いかに「物流」の一部分にすぎないのかを教えられた気がしました。
概ね、1科目3週間ほどでやり切ったと思います。
下は、「物流の仕事がわかる」の修了証です。
個人情報保護の観点から画像に一部加工を施しております。
後の2つの講座も無事に修了し、3つとも我ながらよく出来たと思いました。
このコースは法人向けになっているようですが、機会があれば是非とも受講してみてもらいたいと思っています。とにかく内容が充実していて、ほぼ『物流』の何たるかを網羅している気がします。お薦め。
テキストが充実しすぎている...
新しい知識や情報を頭に入れることは、エネルギーが必要ですし、若い頃とは違って記憶力も落ちてきている中での「修了」は、なかなか達成感があるものでした。これで、受講要件を満たすことができ、ひと安心したのを思い出します。
受講要件が、5つあると書きましたが、やはり、選択肢が多いことは受講希望者にとって嬉しいことです。講義時間とキャンパスへのアクセス時間が許せば、大学・大学院の講義を受けるコースもいいかなと思ったりもしました。
大学では、物流に関する講義は履修していなかったので、"どんな感じなのか"とても関心があるところです。またこの講座のテキストが、効率的な仕上がり具合でビックリ。
受講前の準備...
晴れて受講要件を満たすことができましたので、受講申込みをしました。
講習は2日間。数日後に、郵便物が届きました。どうやら受講日までにやるべきことがあるようで、それが「課題レポートの作成」でした。同封されていた短めの論文に対して、提示された2つのテーマから1つを選択して簡単なレポートを作成する(約2000字程度)というものでした。卒業論文以来、長めの文章を書く習慣がなかったので、初めは戸惑い結構時間をかけて作成したと思います。
- まずは、ポイントを自分なりに整理した
- 下書きに、そのポイントと考え方の要約を書いた
- 文字数を調整して、起承転結的なストーリーを下書きした
- 清書した
上記のことをやりました。
会社では、レポート類も"短く簡潔にまとめる"癖が付いていますので、どうしても箇条書きっぽくなってしまいがちです。長めの文章を書くのは慣れていないので、なかなか苦労します。論理的に構成を考えて文章を書くことも、生活の中で取り入れた方がいいのかなと思ったりもします。
いざ!受講...
会場まで時間がかかるので、開始時間に間に合うように早めに家を出ました。
朝から夕方までの、丸一日を2日間ですので、とても気が張っていたように思います。
内容の詳細は避けますが、ざっくり言えば「講義と演習」で構成されていて、講義ではいろいろな話を聴くことができ、私の頭の中も活性化された感じだったと思います。また、演習も非常に刺激的でした。あるテーマについてグループで討議を重ねるのですが、参加者のほとんどが物流に携わる仕事をされている方でした。
また、それぞれ業種や従事している業務などもバラバラでしたので、いろんなアングルからの意見が飛び出してきてとても興味深かったです。自分だったら出てこないだろうな、といった意見も聴くことができました。
この演習は、魅力的だと思います。
ふだん仕事をしていると、どうしても狭い範囲のみの行動や思考になりがちで、関わる人たちも大体決まってしまうかと思います。そうした中で、異業種の方々と交流し多様な考え方に触れることは、とても刺激的で貴重なのではないでしょうか。
個人情報保護の観点から画像に一部加工を施しております。
このセミナーを受講する前に、いくつか書籍を読んでおきました。というのも、自分の仕事は「物流」の中のごく一部に過ぎず幅広く知識を理解しておきたいという想いから。とはいっても、あまり分厚い本だと読む気が失せますのでコンパクトな書籍が大切。下記の書籍は割と一気に読み通せますし、ライトな感覚で本の厚さもどちらかといえば、薄いほう。読んでいて良かったと思いました。
読み終わった後は、爽快感さえ感じてしまうとても読み易い書籍です。物流について幅広い事柄を網羅しており、一通りのことは身に付くと思います。入門書的な書籍としては優れていると思います。とても良い本です。この先生の著作は何冊か読んでいるのですが、とても分かりやすく書かれており飽きさせません。
追記:
国家資格に「通関士」があります。国際物流や貿易関連の業務では重宝がられるものです。ここのコラムでは省きました。
<回顧録>.....研修会
以前に、自分の会社の社員研修会に参加した際にも、同様の演習がありました。同じ会社とはいえ面識が無い人もいましたし、
- Smile (岡本真夜)
1997年のオリジナルアルバム。ミリオンセラーを記録。明るく元気なポップなものから、しっとりとしたバラード、ダークネス感さえ感じる凄みのあるアップテンポ系までと、ふんだんにその魅力を感じることができる一枚。歌唱力は言うに及ばず、作曲家としての才能も変幻自在。
1997年のアルバム収録曲。アルバム「RISE I」収録。オーケストレーションのアレンジが感傷的な気分を運んできます。優しいメロディーラインに鼻の奥がツンと来そう。落ち着きのあるサビが秀逸。暖かくも純な想いの歌詞に、シンガーソングライターの力量の高さを感じずにはいられません。名曲。
美術館からの帰り電車のbox席。それまで結構歩いたので疲れたのでしょう、並んで座ってたら眠って肩にもたれかかってきました。その重みと無邪気な寝顔の記憶。対面席のおばさんに、"かわいいわね"と言われて小声で"はい"と答えた私。
運行管理者
この「運行管理者」の資格は国家資格であり国土交通省所管です。
試験業務は、公益財団法人 運行管理者試験センターが行っていて、試験日は毎年3月と8月に実施されます。現在は、「貨物」と「旅客」に分けられています。
ここでは「貨物」に絞って書きたいと思います。
なぜ「運行管理者」が必要なのかというと、
保有する事業用自動車(トラック等)の数によって、配置しなければならない「運行管理者」の人数が決められているからです。
(但し、霊柩車や一般廃棄物収集運搬車を運行する営業所で5両未満の場合は専任は不要)
以下の車両は、「被けん引車を除く」もので「運行車+運行車以外」が対象となります。
※運行車とは、"特別積合せ貨物運送に係る運行系統に配置する事業用自動車"のこと。
- 29両までは、1人以上の運行管理者が必要
- 30両~59両までは、2人以上の運行管理者が必要
- 60両~89両までは、3人以上の運行管理者が必要
- 90両以上は、別途計算式によります
といった感じ。
(詳細は省きます)
例えば、トラックの運転手さんは、4時間運転したら30分以上休憩しなければならない等、その運行の安全を管理することがたくさんあります。
◆受験資格...
- 事業用自動車の運行の管理に関し、1年以上の実務経験を有する者
- 実務の経験に代わる講習を修了した者
のどちらかを満たす必要があります。
(試験を受けずに資格を得るルートもありますが、ここでは省きます)
入社して3年ほど経った頃でしょうか。社内で若手10人くらいが選ばれて、この資格を取得するようにとのことで、会社が一括して申し込んだと思います。
私が受験した当時の資格制度は、今のような「貨物」と「旅客」とには試験区分けされておらず、現在の「運行管理者」の制度とは少し異なっていたと思います。「貨物」は1990年(平成2年)12月から、この資格試験制度が導入されましたが、それまでは主に「実務経験」によってこの資格が与えられていたと思います。
これは、1990年(平成2年)に施行された、いわゆる「物流二法」の趣旨に鑑みて、国家試験制度化されたと解釈していいと思います。
(二法とは、「貨物運送取扱事業法」「貨物自動車運送事業法」のこと。貨物運送取扱事業法は:2003年に貨物利用運送事業法へ)
どんな試験もそうですが、根気よく継続して学習することが大切かと思います。いろんな資格本が販売されていますが、どれか一冊を決めて、一生懸命勉強することが何よりの近道かと思っています。書籍を一冊挙げておきたいと思います。
◆基礎講習...
私のように、新たに運行管理者になろうとする人は、当然実務経験がありません。ですから、「実務の経験に代わる講習」を受けなければならないのですが、それが「基礎講習」と呼ばれるものです。
講習時間は16時間で、連続3日間です(これは私の時から変わっていません)。これは、運行管理を行うために必要な法令及び業務等に関する基礎知識の習得を目的としています。
この基礎講習は、国土交通大臣が認定する機関が実施していますが、私の受講時は「政府出資法人 自動車事故対策センター」、つまり現在の「独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)」の全国にある支所のうち、会社の最寄りの支所で実施されたと記憶しています。
昔の資料を引っ張り出してみると、講習日は5/27~29の3日間。講習会場は、県のトラック会館の大講堂でした。
(大人数だった記憶があったので、当時もらった書類を読み返してみますと、定員が180名と記載されていますので、記憶どおり)。
分厚いテキストとともに講習が進められたと記憶しています。
(いま手元の当時のテキストを読み返してみると300ページを超えていることにビックリ。資料用テキストは400ページを軽く超えています)
いろんな箇所にマーカーやら手書きのメモを書き込んでいるので、それなりに勉強していたのだと思います。
講習終了後、「修了証」と「運行管理者等指導講習手帳」を頂きました。
個人情報保護の観点から画像に一部加工を施しております。
◆いざ!試験...
私が受験した年の試験日は8/3。
問題数は30問(これは現在も同じですが)。
60%以上で合格ですので、18問以上正解する必要があります。振り返ると、私の場合は20問正解との私の殴り書きがしてありますので、何とか合格できた感じだったのでしょう。
何はともあれ、無事に合格して安堵した思い出があります。
個人で受けているならいざ知らず会社からは私一人ではないし、ある意味業務として受験したのですから、相当なプレッシャーがあったと思います。
講習・試験前に、ある問題集のみひたすら解いていました。というよりも、他の書籍に手を付ける時間がなかったというのが本音。
内容的によく纏まっていたので、この問題集をとにかく解き込んだと思います。やはりこの問題集にも、いろいろと私の書き込みや重要箇所にラインマーカーなどが書かれています。まだ、受験時代の学習方法が体に残っていたのでしょうか。それとも頭が若かったからか。
◆合格者数の推移...
1991年(平成3年)3月の第1回試験と昨今の比較をしてみます。
表を作成してみました。
受験者数 | 合格数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
1991年3月(制度開始) | 45,097 | 30,631 | 67.9% |
2020年8月 | 39,630 | 12,166 | 30.7% |
2021年3月 | 32,575 | 14,295 | 43.9% |
他の資料やサイト等々を見てみても、試験制度開始時は、60~70%台と合格率が高かったようですが、昨今の傾向としては、20~30%台となっているようです。私の頃より難しくなっているのか、昔が簡単だったのでしょうか。
時代の変化とともに試験内容や形式が改められたりすることは、この試験に限らず、どんな試験にもあり得る事だと思います。ですから大切なことは、ただ文言や数値を暗記するのではなく、その主旨(本質)を理解するように努めることだと思うのです。
下は、受け取った「資格者証」です。
個人情報保護の観点から画像に一部加工を施しております。
実務的には、配車担当者に必要な資格かと思います。ただ、そうした業務に従事していなくても知識として知っておいて損はありません。というよりも、物流に携わる人ならば、知っておきたい事柄ばかりですので、時間を見つけて学習することが大切だと思います。
<回顧録>.....有効期間
試験に合格したら、3カ月以内に「資格者証公布申請手続き」を行なわないと無効になってしまうようです。当時は全く気にしておらず、みんなと同じタイミングで手続きしていたのだと思います。
また一生有効であり、書き換え等の手続きは不要。ただし実務に就いている人は、2年に1回、講習を受講する必要があるとのことですので、常日頃から最新の物流事情を入手すべく"アンテナ"を張っていたいと思うのです。
実際に、運行管理の仕事に就かなくても、運送に関する幅広い法律を学習するので、いい"きっかけ"になると感じています。
また社会変化が早い現在では、常に法律の改正には目を光らせておくことも重要かと思っています。
- TUBEst II (TUBE)
1996年のベストアルバム。夏をいっぱいに感じられる一枚。これ以上の説明は必要ないのかもしれません。"The 夏"。これだけ特定の季節のイメージが定着しているバンドもそうはいないと思います。ロックからバラードまで彩り豊かな魅力満載。
1993年のシングル曲。バンドメンバー作曲の中でも、大ヒット曲だと思います。エレキのアレンジが重厚感に溢れ痺れるほどにカッコいいです。サビのメロディーラインも華麗に展開していき、山の頂きに立ったような爽快感に酔いしれました。
ボーカルの声量と歌唱力はデビュー時からの魅力です。思い出は、二人での夏の海岸道路のドライブ。助手席で無邪気に歌っていた声が懐かしい。どんな気持ちだったのか。お互いに若かったあの頃の記憶。
ロジスティクス手帳
ここで、資格から離れて手帳について...。
社会人にとって手帳は、必須アイテムかと思います。
スマホ全盛のこの時代ですから、それでスケジュール管理している方も多いと推察しますが、ただ、"手書きで書き込む"ことが体に沁みついている私にとっては、無くてはならないものだと考えています。
入社してから数年は、いろんな手帳を使っていました。初めは、会社から配布・購入した手帳を使用していましたが、それぞれ、使いやすい箇所、そうでない箇所がありました。そこで、より効率的な手帳を探し始めました。
学生時代はメモをするのが苦手で、なるべく頭で覚えるようにしていました。ただ、社会人になると当然対応しきれません。何しろ忙しくなってくるとスケジュールがびっしりとなり、とても頭で記憶しておくレベルではありません。必然的に手帳のたぐいが必要になってきます。
※
入社一年目の手帳は、書きなぐっていて、今読み返しても判読できない箇所も散見されますが、私なりに一生懸命だったのだと思います。そしてだいぶ前に出逢ったのが、こちら。
毎年、予約販売されていますので速めに注文しています。それ以来、使い続けています。特徴としては、巻末に最新の「物流データ」や「各種統計資料」などが掲載されていることです。その他にも、役立つ情報がいろいろと載っています。これがなかなか使えます。あれはどのくらいだったかなぁと思えば、パッと開いて『あぁ、そうだったのか』ということが何回もありました。
★★★ただいま、2023年版をAmazonにて予約受付中。11/09発売予定。
割と数字に細かい性格ですので、時間があればよく開いて読んでいます。システム手帳が苦手な私には合っているようで、これからも使い続けたいと考えています。
手帳に限りませんが、商品は、実際に使用してみないと分からないことも多く、いろんな種類の手帳を使ってみて、はじめて「これが使いやすいなぁ」という気持ちが湧いてくるのだと思っています。比較できる対象を経験としても持っておきたいと感じています。
次は、企業形態、物流C、費目についてです。
- 自己ベスト-2 (小田和正)
2007年の通算4作目のベストアルバム。前作の同名ベストアルバムの第2弾。2007年までのシングル曲をメインに、過去のアルバム収録曲やソロ以前のセルフカバー楽曲も収められていて、ギュっギュっと凝縮されています。前作同様、ウィンターパッケージ仕様も発売されました。ほとんどの楽曲がタイアップされていて、一度はどこかで耳にしたことの多い楽曲が揃っています。前作と合わせて名盤。
2007年のソロ通算25作目のシングル曲。ドラマ主題曲。サビでの硬質なハイトーンは、安定感抜群で爽快感満載。瑞々しいまでの歌詞が心に染みます。ストリングスやエレキの音色も美しく響き、アレンジも洒脱。リズミカルでポップなこの楽曲は、私の中での"ザ・ラブソング"。
この曲が好きだと言っていた。一緒に歩いているときに、「サビの歌詞を言われたら嬉しいもの」と言われたことが忘れられない。なかなか言葉にするのが照れ臭いほどの直球の歌詞が素敵。
以前、広告業界を舞台にしたフジテレビ系で放送された月9ドラマの主題曲( キラキラPR )も担当されていましたが、楽曲とストーリーがマッチしていました。リアルタイムでも観ていましたが、2年後くらいの再放送(16:00くらいから)を録画して観ていたと思います。どうしてもDVDが欲しくなり、当時はネットショッピングが今ほど普及していなくて(少なくとも私がネットショッピングし始めたのはもっと後)、会社帰りに遠回りして家電量販店にDVD-BOXを買いに行きました。
レジの後ろのガラスのショーケースにあるのを指さして「あれ買いたいのですが・・・」と恐る恐る言ったら、店員さんが「あぁ、今再放送しているやつですね」と言ってくれたことを思い出します。家に着いたのがだいぶ遅くなったけれど"ウキウキ"でした。私の大好きな女優さんが輝いています。