昭和から現在までの楽曲から、150曲を厳選した『私の青春プレイリスト』です(感想談付き)。
わたしの青春プレイリスト150曲!! part9
1999年のベストアルバム。シングル曲をメインにアルバム収録曲も含めて全15曲を収録。映画の主題曲。彼の登場は新しい音楽のあり方を提示したと思いますが、後のシンガー達に大きな影響を与えたのではないだろうか。日常的な場面や言葉を無理なく歌詞に取り入れ、それまでの歌詞とは明らかに違っていた感じ。職業作詞家ではないがゆえに紡ぎ出すことが出来る言葉の数々。衝撃的なデビューでした。
1991年のシングル曲。イントロから既にその世界観が始まっています。こぶしを回さずストレートに歌唱する歌声は、私の心にもストレートに伝わってきます。初々しくもまっすぐな歌詞とキャッチーなメロディは不変。
2019年のベストアルバム。耳馴染みのあるシングル曲のオンパレードはまさにベスト盤と言っていいと思います。シンプルなサウンドが、心に潤いと活力を与えてくれてきたと思っています。やっぱりカッコイイです。
1976年のシングル曲。この哀愁感たっぷりのサウンド・メロディー・歌詞すべてに衝撃を受けました。何故か泣きたくなる、そんな一曲です。心に染み入り刻み込まれている楽曲。
昔、大晦日に放送していたCX系の「19XX」という、当時の世相と楽曲を組み合わせた番組の中で流れていました。胸をわしづかみにされた気持ち。歌詞もイイ、メロディーもイイ、アレンジも最高。どこか郷愁を誘うこの楽曲の持つチカラ。名曲です。
2020年のコンピレーションアルバム。コロナ禍にあたり全15組のシンガーの楽曲を収録。メッセージ性のある楽曲や代名詞的楽曲まで、この時期だからこそ伝えたい言葉の数々が収められています。名曲揃い。各楽曲のジャケ写に添えられているライターさんの解説も秀逸。
- その日が来るまで (小田和正)
2013年のソロ通算29作目のシングル曲。シンプルなギターの音色が美しい。2020年のツラさのなか、「がんばろう」と直截的に励ますのではない歌詞が、より一層心に染みてきます。2011年との繋がりの中での選曲と私は解釈しました。とても優しく丁寧に歌唱している印象で、包み込むような感じがします。サビの言葉はなんとも優しさに満ち溢れています。
私が唯一ファンクラブに入っている小田さんの歌唱が忘れられない。
ストリングスの音色が暖かい。真正面のアングルが切々とした気持ちを伝えてきて私の心に響く。一瞬の表情が何とも言えない。優しい柔かな歌声が耳から離れない。バンドコーラスもとても優しく綺麗。(2013)。※
3.11の震災は日本中に衝撃と大きな被害を与えました。この楽曲は、被災地への想いがテーマとしてあったと記憶していますが、私にもその"想い"は充分に伝わってくるのです。そして歌詞の言葉の一つ一つを、静かな気持ちで心に留め置いた記憶。
- 長い間 ~キロロの森~ (kiroro)
1998年のオリジナルアルバム。インディーズ時代も含めたシングル曲、今回のアルバム収録曲といった初期の楽曲が、キラ星のごとく収められています。お二人のエッセンスに触れる感じ。まろやかなハイトーンが心地いい。初々しさと完成度の高さを感じる名盤。
1998年のメジャーデビューシングル曲。高音域を軽く伸びやかに出す歌唱力の高さに驚きました。想いを寄せる気持ちを、瑞々しい歌声で切々と歌唱しています。純な気持ちを思い起こさせるメロデイーライン。サビの歌詞は、多くの人の共感を呼ぶであろう表現で埋め尽くされ強く魅かれます。メロデイーとボーカルの歌声の色合いが輝いていました。
地方へ転勤していた時の楽曲なので、当時の仕事仲間の顔が目に浮かんできます。昔何かの番組で、ラジカセで多重録音して曲作りすると言って再現していたところを見た記憶があるのですが、まさに"才能のかたまり"。この楽曲のもつテイストが好きなのです。
- 財津和夫 ゴールデン☆ベスト (財津和夫)
2017年のベストアルバム。シングル曲からアルバム収録曲まで、存分にその魅力を味わえる一枚。聴きごたえ充分。私が持っているのは、ジャケット写真が同一の1991年発売バージョンのほう。タイトルは少し違っていますが。
1974年のバンド時代のシングル曲。アルバム「 サボテンの花~grown up」収録。後にセルフカバー。言わずと知れた名曲ですが、シンプルさゆえに余計に心に染み入ります。率直な歌詞とどこか哀愁を誘うメロディー、聴かせるアレンジ、温もりのある歌声、すべてが秀逸。多方面のメディアで使用されていると思いますが、それは心に残る楽曲の証だと思うのです。いつの間にか知っていた、私にとってそんな楽曲です。
私が唯一ファンクラブに入っている小田さんとのコラボが忘れられない。
シンプルなライティングが素晴らしい。伸びやかなサビの高音は魅力に溢れている。控えめながらもブレないコーラスとハモリが優しく寄り添っている感覚に陥った。じっと聴き入った。重厚感をも感じさせる名作かつ名曲。(2003)。※
- PRIDE (今井美樹)
1996年のシングル曲。ミリオンセラーを記録。美しいメロディと、主人公の切なくも芯の強さを感じさせる歌詞にグッときます。伸びやかで包容力のある歌声は魅力的。間奏のギターソロは洒脱で、アレンジも隅々まで細やかに作られている感じ。名曲。
当時、プレゼントとしてオルゴールを探しに雑貨店に行きました。いろんな楽曲のオルゴールがあり、どれにしようかと迷った挙句、この楽曲のものにしました。気の利いた言葉も言えず渡した記憶。
- いのちの歌 (茉奈 佳奈)
2009年のシングル曲。主演した連続ドラマの中で歌われました。作詞したシンガーソングライターのセルフカバーも後に発売。"生きる"というテーマがベースのこの歌詞の中には、その本質を突くような言葉が随所に散りばめられています。そして"前を向いて生きる意味"を考えさせられました。
若い二人の"
2020年のオリジナルアルバム。"言葉の魔術師"だと思います。シンプルかつ存在感のあるメロディーに、繊細な心の動きを表した歌詞をミックスさせる才能に惚れ惚れ。一級品。そんな楽曲たちが一つのストーリーのように集っているのが、このアルバム。聴き応え充分。本質的には"詩人"なのかもと私は感じています。ライナーノーツに書かれている"想い"も興味深い。
この中から一曲を味わう。
- たとえば(さだまさしwith小田和正)
2007年の音楽番組でお二人が共作した楽曲。放送時の音源を収録しています。ピアノのイントロから名曲の予感。静かに語り掛けるように始まります。暖かみのある優しい歌声は、ニ人組みデュオのデビュー時から変わらず魅力的。かたや硬質かつ強烈なハイトーンも心地よく響き渡っています。お互いの声がお互いを邪魔しないところが上質かつ秀逸。静かな終わり方が、余韻を充分に感じさせてくれます。作家としても才能を発揮しておられますが、深みのある語り的歌詞の言葉力が輝きを放っています。お二人の力作かつ名曲。
お二人の曲作りの際の映像は、とても興味深く拝見しました。充分すぎるほどのキャリアのあるお二人が、本気でアイデアをぶつけ合いひとつの作品を作る、その"エネルギー"たるものは凄いと率直に思いました。久しぶりにゾクゾクしたことを思い出す。感動。
1989年のシングル曲。アルバム「MARTINI」収録。小田さんの初プロデュース作品かつ1作目。
この中から一曲を味わう。
- 別れの街(鈴木雅之)
サビの高音のメロディーラインは流石。この後、この作品を含めて計3曲のプロデュースしたシングルは、どれも素敵の一言。そして鈴木さんのボーカリストとしての力量もまさまざと見せつけられた感じでした。当時、"ミスマッチ"と言われたりもしましたが、そんなことは皆無。二人の才能の融合は、もっと高い所へ...
私が唯一ファンクラブに入っている小田さんとのコラボが忘れられない。
主旋律を歌う暖かい深みのある歌声に、下のハモリのバッキングコーラスで寄り添う硬質な歌声、そして切ないメロデイーライン、すべてがキレイに溶け合っている感じがするのだ。名曲。(2004)。※
2014年のベストアルバム収録曲。ポップ系の明るい楽曲もバラード系の楽曲も魅力的です。
この中から一曲を味わう。
- 海へ続く道(加藤いづみ)
バラード系のこの楽曲、ピアノの音色とsweetな歌声とが響きあっています。たまらない。これまたちょっぴり哀し気なピアノの旋律と、静かな中にも想いが詰まっている言葉の数々、サビの高音は私の胸に迫ってきます。愛しい声。何度も聴き返していると、この楽曲の魅力が鮮明になってくるよう。彼女の故郷への想いと関連深い作曲経緯があります。
若い時分、深夜ラジオを担当されていました。毎週聴いていました。番組卒業にあたり、これから届くリスナーからのハガキ全てに返信すると仰られ、もちろん私も送りました。その返信のハガキを、私は今も大切に持っています(番組終了は93.10、消印は95.11)。(全部で"3万枚"と話されていましたので、届いたのは2年後くらいになったのだと推測。わたしは喜びました。)この時の感動は忘れられない。ピースサインをしたご自分を模したイラストが可愛い。私の宝物。
2010年のシングル曲で、2017年のアルバム「KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩」収録。小田和正さんプロデュース。
この中から一曲を味わう。
- ホントだよ(柴咲コウ)
イントロの旋律が美しい。この楽曲も上まで幅広い音域ですが、それを感じさせずに音符の階段を自在に行き来し、低音域も響く歌声で魅力的。サビの高音の張りが素晴らしく、一つ一つの言葉が明瞭に聴こえてきます。小柄ながらパワフル、そして、何より歌唱力抜群。ストリングスとエレキが冴え渡ってもいます。
楽曲の随所にそのカラーを感じることができますが、それを超えて自分のテイストで色付けしていく表現力に脱帽。また、レコーディング風景での"メガネ姿"もチャーミングでした。
- 僕らの街で(KAT-TUN)
2006年のシングル曲。若者だからこそ出せる歌唱・雰囲気で、とてもお洒落でカッコいいと思います。未来への希望や夢を託したかのような歌詞、サビでくるハイトーンメロディーは心にズシリと突き刺さって来ます。いい楽曲。マイナーコードの洒脱的展開に脱帽。
私が唯一ファンクラブに入っている小田さんのセルフカバーが忘れられない。
このバージョンもまた秀逸。出だしと間奏のエレキのアレンジがバンド時代の楽曲を彷彿とさせます。硬質で真っすぐなハイトーンに加えて、経験を重ねてきたからこそ出てくる"重み"が声に感じます。抑えめのライティングが粋。サビから遠景で捉え出し、小田さん本人と背後の大型スクリーンに映し出される小田さんの澄み切った表情とのリンクが印象的な構図で鳥肌もの。とにかく楽曲がカッコいいの一言。(2006年)。※
- 恋バス(矢井田瞳&恋バスBAND with 小田和正)
2008年のシングル曲。お二人の共作曲。カッコいい楽曲だなと思いました。メロデイーの随所にお二人のテイストが感じられてとても素敵な楽曲に仕上がっていると感じます。イントロやリズムアレンジに、クリスマスの雰囲気を感じたのを思い出しました。硬質な声での、輪唱的バッキングコーラスアレンジが格好いい。華やかな楽曲。
私が唯一ファンクラブに入っている小田さんとのコラボが忘れられない。
ミラーボールにイルミネーションがクリスマス的雰囲気を存分に感じさせる。控えめながらも凝ったハモリアレンジがカッコよく、メインボーカルの歌声の魅力を際立たせている。二人を捉えるアングルのシンプルさが逆にいい。バンドアレンジも洒脱。(2007)。※
- 30周年記念ベスト~テーマ・ソングス~(通常盤) (稲垣潤一)
2011年のベストアルバム。ヒットシングル曲のオンパレードの一枚。CM、テレビなど多方面のメディアのタイアップ作品で固められており、一度はどこかで耳にしたことがある楽曲ばかり。これだけ起用されるということは、楽曲のクオリティの高さとともに、シンガーとしての確かな実力が認知されている証だと思います。個性的で魅力的な歌声は心に残り、幸せになれる一枚。
1986年のシングル曲。電機メーカーのCMソング。ミディアムテンポのリズミカルな旋律が心地いい。爽やかさとサビのキャッチーな作り込みが堪りません。個性的な歌声は誠実さを象徴していて素敵です。けれんみの無いアレンジも格好いい。お洒落なサウンドを感じます。
- clover (hiro)
2005年のシングル曲。あの有名なアニメのエンディング曲でした。グループ時代からその歌唱力には定評がありましたが、やはりお上手。テンポの早いスピード感あるメロディー展開と、派手さは無いものの妙に耳に残るサビの完成度はクオリティが高い。ハイトーンも軽く力まず出せるのは才能か。
一時期、このアニメのDVDを買い漁っていて、少しずつ増えていきました。アニメとはいえ明確な社会的テーマを題材にしたストーリーが多いのは、命を扱っていることに加えて原作者の強いメッセージでもあっただろうと思います。
次は、第10弾です。